特定非営利活動法人 ユニバーサルデザイン絵本センター

UD関連用語集

UD関連用語集

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザイン(Universal Design)とは、ユニバーサル=普遍的な、全体の、という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障がいの有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。
この言葉や考え方は、1980年代にノースカロライナ州立大学(米)のロナルド・メイス氏によって明確にされ、7つの原則が提唱されています。

ユニバーサルデザインの7つの原則
1. 誰でも使えて手にいれることが出来る(公平性)
2. 柔軟に使用できる(自由度)
3. 使い方が簡単にわかる(単純性)
4. 使う人に必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
5. 間違えても重大な結果にならない(安全性)
6. 少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
7. 使うときに適当な広さがある(スペースの確保)


ノーマライゼーション

ノーマライゼーション(normalization)とはノルウェーのバンクミケルセンにより提唱された思想です。「障害者を排除するのではなく、障害を持っていても健常者と均等に当たり前に生活できるような社会こそがノーマルな社会である」という考え方で、1960年代に提唱されてから現在まで全世界に大きな影響を与え続けています。バリアフリー、ユニバーサルデザインに関してもこの思想が根底にあります。


インクルーシブデザイン

インクルーシブデザイン(Inclusive Design)とはイギリスの大学を中心とした取り組みで、すべての人々(子供から大人まで、健常者も、障がい者も)を「すべて含めた」ニーズに対応する包括的なデザインのこと。ユニバーサルデザインと重なります。


共用品

共用品(きょうようひん)とは、身体的な特性や障害にかかわりなく、より多くの人々が共に利用しやすい製品をいいます。

共用品の5つの原則
1. 多様な人々の身体・知覚特性に対応しやすい。
2. 視覚・聴覚・触覚など複数の方法により、わかりやすくコミュニケーションできる。
3. 直感的でわかりやすく、心理負担が少なく操作・利用ができる。
4. 弱い力で扱える、移動・接近が楽など、身体的負担が少なく、利用しやすい。
5. 素材・構造・機能・手順・環境などが配慮され、安全に利用できる。


健常者

健常者(けんじょうしゃ)とは、特定の慢性疾患や疾患等による日常生活動作の制限のない人のことをいいます。


障害者

障害者(しょうがいしゃ)とは、身体障害者・精神障害者・視覚障害者・知的障害者等、疾患や疾患による後遺症により、なんらかの日常生活動作の制限がある人のことをいいます。近年、障害者という言葉が差別的な表現であるとしてChallengedPerson、障碍者、障がい者、しょうがい者などの表現を用いることがあります。当センターではしょうがい者を採用しています。


点字

点字(てんじ)の歴史はフランスの砲兵大尉シャルル・バルビエ(1767~1841)が12点で指先の触覚だけで読める暗号用文字として考案されました。その後パリの訓盲院の教官ルイ・ブライユ(1809~1852)が1825年に6点の点字を考案し、今では世界各国がこの6点の点字を用いています。
点字のことを「ブレイル(Braille)」と言うのは創案者の名前に由来されています。日本の点字は1890年(明治23年)東京盲学校教師の石川倉次(1859~1944)が50音に改めて作り直されました。
点字は視覚しょうがい者が、文字を読んだり、書いたりするために使う文字です。
点字に対して、普通の文字を墨字と呼びます。点字は縦3点、横2点の6点の凸点で書き表されたもので、指先で触読します。点字は横書きで左から右へ読み、63個の形で、すべての文字、記号、数字などを書き表すことが出来ます。


触図・凸図

触図(しょくず)・凸図(とつず)は同じ意味です。ともに、触って分かる図や絵のことをこう呼びます。
その表現方法として、触る素材を貼り付けて作成する方法、紙を押し出す点図による方法、立体コピーによる方法、サーモフォームによる方法、レーズライターによる方法、紫外線硬化樹脂(UV)インクによる方法などがあります。
UD絵本は、透明な紫外線硬化樹脂(UV)インクを通常の絵本に重ねて印刷する方法で作られています。
また「たんぽぽぽぽたん」は別の素材を貼り付ける手法も一部採用しています。


ハートビル法

ハートビル法は正式には「高齢者・身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」といいます。
第一条に「この法律は、高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる建築物の建築の促進のための措置を講ずることにより建築物の質の向上を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的とする。」ある通り、公共建造物(駅・ホテル・行政機関等)に福祉的な設備(点字ブロック等)を設置することを義務付ける法律です。1994年6月29日制定。


バリアフリー

バリアフリー(Barrier free)とは、広義の対象者としては障がい者を含む高齢者等の社会生活弱者、狭義の対象者としては障がい者が社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障碍(障害)や精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障碍を取り除いた状態をいいます。一般的には障がい者が利用する上での障壁が取り除かれた状態として広く使われています。

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